高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで(著:もつお)★★★☆☆

期待とのギャップ:★★☆☆☆
夢中になれる :★★★☆☆
発見あり :★★★☆☆
総合 :★★★☆☆  

へー、こういうことがあるんだなと知った。
自分が周りからどう思われてるのか気にしすぎたり、悩んだりしてる人が読むとよさそうなコミックエッセイ。

著者は高校生のころ、自分の頭の中に「神様」と呼ぶ存在を作り上げて、その「神様」が言うがまま「あちこちをペタペタ触る」「カロリーのあるものを食べない」ことを続けて心身が衰弱、入院して、だんだん克服して…という話。

よく、脳は「実際に起きていること」と「想像上のできごと」を区別できないから、イメージトレーニングが有効なんだと聞くけれど、それに通じる話だろうか。
イメージトレーニングは想像力を、現実の世界に役立ててるけれど、これは想像力でとんでもない「神様」を出現させて、著者を突然死してもおかしくなかったところまで追いつめてる。悪い方へ力を発揮してしまった。
人間の想像力って、ここまで影響を及ぼすことがあるんだと怖い。