本「運転者 未来を変える過去からの使者」で心が洗われる

4月にKindleで1,485円で購入。
今見たら、この2か月の間に、Kindle Unlimitedの対象(会員は読み放題)になっているばかりか、Kindle価格も1,040円へ下がっていた。びっくり。

私もKindle Unlimitedで読みたかったな、と思うけれど、手元に置いておきたいし、「久しぶりにいい本読んだ」と、読んだ直後にもう1回初めから読み直したくらい自分には価値のあった本なので、実際のところ構わない。 

運転者 未来を変える過去からの使者

運転者 未来を変える過去からの使者

 

 

帯に「報われない努力なんてない!」とあって、ありきたりな「努力すればいつか必ず結果が出る。だからめげずにがんばろう」ということが書いてあるのかと読み始めたら、違った。
自己啓発的な要素が入っているけれど、読者が自分だけでなく、もっと広く、社会・次の世代の人たちまで視野に入れるように誘導される。過去から現在そして未来に連綿と続く、人の営み・命のつながりを意識させられる。大河の一滴のような。

言われてみれば当たり前だけど、今この恵まれた社会・環境で生活できるのはこれまでの人たちの積み重ねの結果で、その恩恵を享受してる。では、私たちはどうするのか?と問いかけられる。

 

「機嫌がいい悪い」話が出てくるので、改めて周囲を見回せば「基本的に不機嫌」な人はいる。
会社でも周りの人の顔を思い浮かべてみると、いつも機嫌のいい人って少数派。
ぶすっと難しい顔して席に座ってる方が、「まじめに仕事してます」「一生懸命取り組んでます」「忙しいんです」と上司に部下にアピールできると思っているからか。
誰も機嫌が悪い人にあえて話しかけたくはないので、余分な仕事が降ってこない、頼まれない、相談されない邪魔されない、ということか。

まあ人のことはともかく、この本を読むと「いつも機嫌よくいたい」と思うし、同じ空間にいる人の機嫌が悪いよりはいい方が、お互いによい時間になるはず。