本「Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔」(著:アイリス・チュウ 鄭仲嵐)★★★☆☆

期待とのギャップ:★★☆☆☆
夢中になれる :★★★☆☆
発見あり :★★★★☆
総合 :★★★☆☆

読む前からわかってる点だけど、書いたのが本人ではなくジャーナリスト。
よって細かなオードリー・タンの経歴や実績といった事実、本人や家族などへのインタビュー?からオードリー・タンの人となりを説明し浮き彫りにしようとしてる。
「香港のコロナウイルス対策でマスクマップ作ったすごい人」程度の予備知識しかなかったので、それだけでも非常に興味深いけど、本人のリアルな気持ち・感情・考えがあまり出てこない。そこはつまらない。もっと知りたいなと。

だからか、おまけの「特別付録 台湾 新型コロナウイルスとの戦い」が1番おもしろかった。
台湾では、伝染病予防対策は2003年SARSの経験を真に活かした仕組み・体制を整えてきたこと、中国で始まる疫病への警戒感を持ってきたこと、頼りにできないWHO…。
政府と民間が手を組んで、真剣に背水の陣で新型コロナウイルスに対応した経緯がわかる。
中国と物理的な距離が近く人の往来も多い台湾が、学校閉鎖もロックダウンもせずに感染拡大を抑え込んだのは、素人から見ても世界を代表する好事例。有能な人材も豊富。