本「夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神」(著:水野敬也)★★★☆☆

期待とのギャップ:★★★☆☆
夢中になれる :★★★☆☆
発見あり :★★★☆☆
総合 :★★★☆☆

夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

 

シリーズ第4弾。
以前1~3を読んだので気になって読むことにした。1~3の内容をほぼ忘れてしまったので、復習してから4つ目に手を出した方がよかったかもしれない。何かしらシリーズに一貫して著者が言いたいことがあると思うので。

今回は”死”を目前にした主人公を導いていくので、誰もが必ず死ぬという点において、普遍的な設定。それが次の瞬間なのか10年後なのか80年後なのかはともかく、死ぬことだけは間違いないから、”自分の事”としてとらえやすい。

登場する神様”ガネーシャ”のふざけた振る舞いが全然好きになれないけれど、所どころ刺さることを言うので、あなどれない。
今回ハッとさせられたのは、

①「『働く』の語源が『傍を楽にする』て言われるように、傍にいる人の苦労が分かって感謝できるようになれば、世の中の人らの苦労を減らせるサービスも生み出せるようになるんやで」(位置No.1974)
…まず、働くの語源に「傍を楽にする」があると知らなかった。同時に、ちょっと素敵だなと思った。
「そばにいる人を楽にする?」
会社の仕事ではピンとこない。会社から離れて家事や友人と行くレストランの予約をすること、などに”働く”を広げると、意味を当てはめやすい。
会社の仕事も、直接的に誰かを楽にするイメージがわかないけど、間接的にはあるかもしれない。自分1人の仕事でとらえず、大きく会社全体の仕事として見ると、絶対誰かの役に立っているはずだし、そうでなければ存続できない。
誰かを楽にするんだ、と思いながら会社の仕事をすると楽しい気持ちになれそう。

②「人を嫌ったり、人の行動にイライラしたりするちゅうんは、知らず知らずのうちに他人に完璧さを求めてもうてるちゅうことや。ただ、『ああ、今、自分は、相手が完璧じゃないことにイライラしてるな』て気づくことができれば、その感情と距離を置けるんやで」(位置No.3242)
…「何でこんなこともやってくれないのか」「普通はこうする」とか、他人の言動に感情を揺らされないようにするのが、平穏に生活する秘訣だと思ってるので、とても共感する。