サクッとわかる ビジネス教養 地政学(監修:奥山真司)★★★☆☆

期待とのギャップ:★★★☆☆
夢中になれる :★★★☆☆
発見あり :★★★★☆
総合 :★★★☆☆

サクッとわかる ビジネス教養  地政学

サクッとわかる ビジネス教養  地政学

  • 発売日: 2020/06/16
  • メディア: Kindle
 

図解メイン。kindleoasis)だと読みづらいので、iPadで。

タイトルどおり、軽くサッサと読める、”地政学”の入門にはうってつけ。逆に言うと単純化しすぎ、表面的かもしれない。
今はこの本で十分だけど、もっと知りたくなったら本格的な本に手を出せばいい。

地政学的なものの見方を知らなかったので、イロハの説明がわかりやすくおもしろい。
国民感情とかイデオロギーとか横に置いておいて、地政学的にアメリカ、中国といった大国のふるまいの説明がつくんだなと。
日本で生活していると、国土を守る発想はあっても、今どき広げようという政府の方針や世論は皆無だと思う。なぜロシアや中国は虎視眈々と領土拡大をねらうのか、日本のように現状維持しておけば?と謎だったけど、地政学的にはならないんだ、と納得できたり。

アメリカとの関係も腑に落ちる。日本はアメリカに守ってもらってますよね、そうでした、昔学校で習った記憶がある、と。
何より驚いたのが、

『実は日本の石油ルートを守っているのは100%米海軍の力』(出展P52)

ということ。
中東からの石油タンカーを海賊や中国軍から守っているのは米海軍。
これだけをとっても、アメリカには頭上がらないのがとてもよくわかる。

日々流れる世界情勢のニュースをどうとらえたらよいのか・考えたらよいのか、大まかな枠組みをもらえた。